Column

コラム

Sep 01, 2026

「あなたの9月が始まるということ」

これを書いているのは、まだ8月のことです。

外はじりじりと暑くて、セミがミンミン。

でも通勤電車の中を見渡すと、普段より少しだけ静かな8月でした。

夏休み中の学生たちがいない分、なんとなくがらんとした感じがするわけですね。

9月になったら、またあの感じが電車の中にも戻ってくるのかな。

と、ぼんやり思いながら。

自分の新学期のことを、ふと思い出しました。

皆さんの新学期ってどんな風だったでしょう?

自分はというと…

これが結構どきどきしてました。

ああ、夏休みが終わってしまったなあ…

というしょんぼり感と。

駆け込みだったけれど、とりあえず夏休みの宿題はこなしたぞという、間に合った感と。

本当にひと月ぶりに再会するクラスメイトの方が多いわけで、そういう緊張感と。

あとは、

自分的には仲いいつもりで、家族旅行先でお土産をかったのだけど、夏休みのおみやげはあの友人からもらえるのだろうか、とか(笑)

興奮しててどきどきなのか。

不安だからどきどきなのか。

そういう、どきどき祭りな9月の初登校日だったような気がします。

でも皆が皆、きっと思い思いの気持ちがこういう9月の始まりにはありますよね。

社会人になってみると、9月になるからどうのこうのって本当仕事によると思うんですが、学生的にはもう望むと望まざるにかかわらず始まっちゃうタイミングと言いますか。

学生のうちは学校という小さな世界が、もう人生の大半だったりするじゃないですか。

そうなると学校という世界が、とりあえず今の人生というような感じと言いますか。

どういう気持ちで今を過ごしてるかなあ…

なんて、

通勤電車に乗っていると、今はここにいない学生たちにそんな気持ちも抱きます。

家の扉をあけなくたっていい。

改札を抜けなくていい朝があってもいい。

ぷしゅーと開く電車のドアを、無理に渡らなくていい。

9月だからって、どこかに向かわなきゃいけないなんてことはないのだから、いたい場所にいたっていいんだ。

…なんて考えは、ちょっと甘いのかなあ。

いたい場所にいようとすること。

それだって懸命に自分の人生を生きてるってことになると思うんだけどなあ。

学校が始まる9月じゃなくて、人生の9月が始まる、という風に思えたらもうちょっと人生は自由な気もします。

学生に限らず、

これを読んでくれている皆さんの9月が、あなたがいたい場所で、あなたらしく始まりますように。