Column

コラム

Nov 01, 2025

「昨日と同じ今日が来ることのありがたさ」

そのままなんですけど、この歳になってすごく意識するようになっています。

変わっていく事は大切。

でもそれと同じくらい「変わらない」って事も大切だなって。

すごく思うようになってきたんです。

これって歳のせいだったりするんでしょうか…?

先日、お休みをいただいて実家に帰らせてもらったんです。

私の故郷、自慢じゃないですけどすっごい田舎なので、まだまだいるんですよ。

「何が?」って…「THE昭和のおじさん」です。
そして、何を隠そう私の叔父がTHE昭和のおじさんだったりします。

いつも白のランニングシャツ(冬でも)を着てて、「ガハハハッ」って笑って軽トラックであっちこっち走り回ってる。

がさつで、デリカシーは皆無。

だけど、とっても頼りになる「THE昭和のおじさん」。

それが私の叔父です。

久しぶりに会えば「まだ生きてたの?」って冗談を言える間柄ですが、私思春期の頃はとにかくこの叔父が苦手でした。

友達と学校から帰ってる時に偶然出くわしたら「お!!彼氏か?」って。

後でその友達からフォローされるみたいに「君の叔父さんって、おもしろい人だね…」って言われた時なんて。

ほんと顔から火が出そうになったし。

遠慮とか気遣いなんて言葉は、ずっと昔に置き忘れてきたような人なんです。

でも、細かい所はすっごいマメだったりします。

私がフラっと実家に帰った時でも、築うん十年の家はどこも変わっていないし、無駄に広い庭は全部あの頃のまま。

屋根から柱。

そして庭木の一本一本まで。

何一つ変わってないんです。

なぜなら、この叔父が隅々まで手入れしてくれているから。

とにかく器用で、農具や機械いじりが得意な叔父は、ヒマを見つけては実家のどこからしらを手入れしてくれます。

父や母は「もういい歳なんだから無理するな」って止めても聞かないんだそうです。

がさつなメンタルからは想像できませんが、こういうきめの細やかさは天下一品。

そして叔父は言うんだそうです。

「変わってないほうが、●●も喜ぶだろ!!」って。

※●●には私の名前が入ります

叔父を誉めると、きっと調子に乗るだろうから私は何も言わないけど。

やっぱり、この昭和のオジサン。

私の叔父は頼りになるなぁって思うし、叔父が手を尽くしてくれるから、あの頃のままの実家や庭が「変わらない」ままで残ってる。

「変わらない」って事。

実は手の掛かることなんですよね。

今もこうやって骨を折ってくれる叔父がいるから、私も心置きなく帰ってくることができるんだなって。

小さい頃は「新築がいい〜」なんて駄々こねたりしたのに。

これってやっぱり歳のせいだったりするんですかね?

あんまり誉めたくないけど、今度帰省する時は。

東京のお土産、叔父にプレゼントしてあげようと思います。