Column

コラム

Aug 01, 2026

「命は、続いていく」

お盆って、なんか独特の空気がありますよね。

真夏の暑さの中に、どこかひんやりとした静けさがあるような。

迎え火を焚いたり、お墓参りに行ったり。普段はあまり考えないことを、自然と考えてしまう季節です。

…と、

あたかも毎年しっかりやってる風で書いてしまいましたが、

両親も年を重ねてなかなか毎年というわけにもゆかなくて。

代々のお墓の場所も今は遠く、すぐにポンと行ける距離でもなくて。

なんて。

やらないことの言い訳を毎年羅列してるなって、そう思ったんです。

それで去年のお盆、

出来るだけしっかりめにやってみたんです、お恥ずかしながら。

何だか不思議でした。

自分がここにいるのって、すごいことだなって。

おじいちゃんとおばあちゃんがいて、そのまたおじいちゃんとおばあちゃんがいて。誰か一人でも欠けていたら、自分はここにいない。

ああ。いないんだよなあって。

当たり前だろうと言えばその通りなのだけれど。

でも、うん。

気が遠くなるくらい多くの「命の繋がり」の上に、今の自分が立ってるんだなあと。

申し訳ないほどに、名前も知らないご先祖様がほとんどだけれど。

でもその人たちは確かに生きて、誰かを愛して、命を繋いでくれた。

その軌跡は記録には残らなくても、私の中にちゃんと生き続けてる。きっと。

血の中に、記憶の中に、なんとなくの癖や性格の中に。

そう思ったら、命って有限なようで、案外そうじゃないのかもしれないなとも思ったんです。

そういえばうちのおばあちゃんが、よく言ってたんですよ。

「あんたの笑い方、お父さんにそっくりだね」って。

その父は、おばあちゃんの父親に似てたらしくて。

会ったことも、写真で見たこともない人なのに、なんか笑い方だけ繋がってたりする。

それってなんか、すごくないですか。

名前も忘れられても、笑い方だけが時代を越えてひょっこり顔を出す、みたいな。

命って、そういうものなのかもしれないな、と。

そんな事を昨年のお盆は思ったりしたのでした。

終わりがあるようで、形を変えて続いていく。

自分が生きた軌跡も、誰かの中にきっと残っていく。

だとしたら、せっかくだからいい軌跡を残したいなって。

笑い方とか、優しさとか、ちょっとした口癖とか。そういう小さなものでいいから。

ということで今年のお盆もちゃんとお墓参り頑張ろう私。