Column
コラム
「僕と甥っ子の浅いい話」
今回コラムを書かせていただくことになり、どんな話を書けば面白おかしく読んでもらえるのだろうか考えていました。
ということで、こないだ僕のちょっぴり落ち込んだ話をさせていただきます。
どうでもいいことなのですが、僕には兄がいる。
その兄には、長男、次男、長女と三人の子供がいる。
まぁ、今回は僕と次男の話。
今の世のご時世なので、年に一度帰るか帰らないかの実家の近くに兄は家を建てた。
自動的に実家に帰ると、もれなく甥っ子たちにお小遣いをたかられるというハードな帰省。きっつーー
自慢ではないが、僕は長いことサッカーをしていた。
その過去の栄光を甥っ子達に見栄を張りたいが為に、サッカーやるならおじちゃんがサッカーボール買ってやるよってカッコつけてみた。
長男「考えさせて・・・」
なかなかドライな返事。
次男「どーしよーかなー」
うーん、食いつきが浅いなぁ。
ちょっとは気を遣ってよ。
さっきお小遣いあげたじゃん。
おセンチなおじさんの心悟ってよ?と心の中で思っていた。
まぁ、本人の意思が大事だからね。
そうだよね、無理強いはいけないよね。
おじさんが悪かったよ。
で、その場はお開き。
財布が軽くなっただけだった(涙)
一週間後・・・
母から電話が来た。
「次男がおじちゃんにサッカー教えてもらうからボールが欲しいとねだって買ったらしいよ」と。
兄の嫁さんは、
「おじちゃん買ってくれるって言ったんでしょ?
次来た時に買ってもらったら?」
次男曰く、
「次おじちゃんが来た時に一緒に出来るように今から練習したいんだ!」
おい、、、おじちゃん泣いちゃうよ。
なんて可愛い次男。
今度会ったら、プラレール買ってあげちゃう!
って思いつつ、サッカーの練習に励んでくれたらおじちゃん嬉しいよ。
それからおよそ一ヶ月後。
兄の嫁さんからLINEが来た。
「ねーねー、リフティングのコツってあるの?」
兄の嫁さんと書くと長いので義姉とする。
これは次男が、リフティングという壁にぶち当たっているのだろうと予想。
リフティングとは、ボールを地面に落とさず足でボールをコントロールするやつです。
僕は微笑ましくなり、
「今YouTubeとかでもリフティングの動画とかあるから見せてやってー!」
これで、義姉は次男にYouTubeでリフティングのコツ動画を見せてくれるはず。
なかなか直接教えてやれなくてごめんな次男よ。
おじちゃんは、君とサッカーをするのを心から楽しみにしてるよ!
僕は嬉しくなり、母に次男が頑張っているのか聞くために電話した。
事実は小説よりも奇なりとは、まさにこれか。
話の本末はこうだった。
次男がサッカーボールをねだって買ったところまでは間違っていなかった。
それから、義姉におじちゃんとサッカーやるために練習しなくていいの?
と聞かれるたびに、何かと理由をつけてめんどくさがっていたようだ。
そこで、もったいない病の義姉はこのままサッカーボールが朽ちていくのは忍びないと思った末、、、
自分がリフティングを始めていたのだ!
つまり、僕にLINEで聞いてきたリフティングのコツは己の知識を得るための連絡であったのだ!
まぢかよ、、、義姉ストイック。
次男に裏切られた想いと、事実を確認するため義姉にLINE。
僕「ねー、義姉は今リフティング練習してるの?」
義姉「そーそー、難しいねアレ!
でもYouTubeでコツ知って、10回出来るようになったよー!」
なんか当初の流れからだいぶ変わってしまったが、義姉が趣味を見つけたようでよかったよ。。。
義姉は今50回の壁に挑んでいるらしい。
そんな僕と甥っ子との浅いい話でした。
いや、僕と義姉の浅いい話なのか。
そして、長男はサッカー倶楽部に入ったらしい。
なんじゃそりゃ。